いとぴょん安房守の雑感録

歴史・時事など気ままに書いています

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

頼朝の佐竹討伐戦は、上総広常の、広常による、広常のための戦い?③

800年前の佐竹氏が存亡をかけて戦った西金砂山(現在の茨城県常陸太田市)に登る。 麓からは車道が現在では通っているが、当時は獣道と呼べる道すらなかっただろう。 西金砂神社の本殿が鎮座している山頂付近へは途中急な石段を登る。 それだけで息が上がる。 …

頼朝の佐竹討伐戦は、上総広常の、広常による、広常のための戦い?②

高速道路常磐道石岡小美玉スマートICのほど近い、大矢橋。 現在では新大矢橋という新しい橋が架かっているが、そのそばに佐竹義政の首塚がある。 説明板には、治承4年11月、上総広常による帰順勧告に応じた佐竹義政は、頼朝との会見に向かったが、この園部川…

頼朝の佐竹討伐戦は、上総広常の、広常による、広常のための戦い?①

治承4年10月、富士川の戦いで頼朝軍は平家・平維盛の軍に大勝した。 「さあ、これより維盛の軍を追って西上、上洛すべし。平家の軍兵恐るるに足らず。平家を倒すべし、我に続け!」頼朝が軍に向け号令をかけた。が、 「お待ちくだされ。それがしはその号令に…

上総広常は、最初から佐殿の味方だった?

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、上総広常(佐藤浩市)が本格始動! 予想通りの曲者っぷり。見事でした。 あの場面で、梶原景時を登場させるあたりは流石!と思いました。 景時、広常、義時そして義盛の四人がすでに一堂に会していた。 最期を意識した演出でし…

天に守られた男

『鎌倉殿の13人』第7回見ました。 房総編はあっという間に終わってしましましたが、平家方の長狭常伴が大河初登場し、安房出身の私にとっては感慨深かったですね。 ただ、常伴は頼朝に夜襲を仕掛けたものの寝取られ漁師とともに、三浦義村によってなんだかよ…

平重盛の墓が意外なところに…

小松寺【茨城県東茨城郡城里町上入野】 平重盛は清盛の嫡男で小松内府と呼ばれ、1177年鹿ヶ谷の陰謀と呼ばれる平家に対するクーデター未遂事件に際し、後白河院を幽閉しようとする清盛を厳しく諫めたと言われています。 彼は、一族の長で父でもある清盛と院…

武田家のルーツ

【甲斐源氏発祥の地・ひたちなか市武田】 八幡太郎義家の弟・新羅三郎義光は、後三年の役後、常陸介に任ぜられ、長子である義業を久慈郡佐竹郷(現常陸太田市)に三男の義清を那賀郡武田郷(現ひたちなか市)に配置した。 義清は武田の地に因み「武田冠者」を名…